ニッケイ新聞 2010年9月10日付け
独立記念日の7日、軍隊のパレード見物にでも出掛けようかと思っていたが、生憎の雨。
7月16日の日本祭り開催初日が最後というから、52日間雨が降らなかった計算だ。
報道によれば、あれだけの雨で洪水状態となった地域もあるとか。排水溝のゴミも溜まり放題だったのだろう。
砂漠並みという乾燥と大気汚染のせいか、咳き込む人も多かっただけに、まさに慈雨。
そういえば、2月頃だったか、40日以上も雨が降り続いたことが、ノアの箱舟伝説を想起させた。砂漠と箱舟―何とも世紀末を思わせる妙な気候が続くものだ。
玄関口で雨空を見上げると、インコ風の緑の鳥が黄イペーの蜜を吸うのか、花びらをついばんでは落とすのが見えた。
ブラジルカラーの生の風景。洗われた空気もあいまって目に染みる記念日だった。(剛)