ニッケイ新聞 2010年9月16日付け
ルーラ大統領がエレニセ官房長官罷免の事態を避けようと策をめぐらす一方、官房長官の兄弟の一人がブラジリア大学での不正事件に関与していた疑いがあるとして公聴会に呼び出された。幽霊会社との契約で総額580万レアルを動かしたとされる事件で、ジョゼ・エウリセリオ・A・デ・カルヴァーリョ氏が11万9千レアル、官房長官の息子のイスラエル氏も1万5千レアルを受取ったとの容疑のようだ。
◎
15日朝6時半頃、サンパウロ市東部の近郊鉄道(CPTM)のジョゼ・ボニファシオ~グアイアナーゼス駅間で電車の故障が起き、多数の乗客の足が奪われた。グアイアナーゼス駅では怒った乗客らが投石などの暴行に出、窓ガラスを割ったりしたほか、職員や警備員5人が軽いケガ。現場には警察車両や救急車も駆けつけたが、9時半頃には通常運転に戻ったという。乗客の怒りは理解できてもケブラ・ケブラの暴行はいただけない。
◎
サンパウロ市の地下鉄2号線タマンドゥアテイー駅の開業が近いようだ。18日の土曜日か来週早々開業との情報が流れている同駅からはCPTM10号線との乗り継ぎが可能で、ABC地区からパウリスタ方面へ出かける時間は大きく短縮される事になる。同駅からABC地区へのバス3路線との乗り継ぎ料金は4・60レアルの予定とか。