ニッケイ新聞 2010年9月17日付け
JAL日本直行便の続行を求め、ブラジルやパラグアイの日系団体が約9千人の署名を集めた運動も実を結ばなかった。
9月27日の最終便を前にJALは、お別れイベントを用意している。
当日の搭乗手続きカウンターの前には、B747―400型機の模型(1/50)が展示され、文協の移民史料館に寄贈される。
搭乗口では、米州支社やサンパウロ支店長のあいさつも行われ、最後の乗客を見送るようだ。
1978年、移民70周年の際に就航時、多くの移民らが感動した。
だが、感傷にひたっているわけにもいくまい。中国、韓国、中東系の飛行機会社の便をすでに利用し「意外に悪くないねえ」と涼しい顔の元JALファンも。
あくまで「運休」を信じ、機体の鶴が不死鳥となって復活することを祈るばかりだ。(剛)