ニッケイ新聞 2010年10月1日付け
「夜がつまらんよ…」と漏らす当編集の重鎮、長年大酒を喰らっていたが、このほど糖尿病と診断され、冒頭のぼやきと相成った。今まで健康だったからか、意気消沈の巻―である。
「婦人科以外は制覇した」と病院への日参を豪語する大人は、野菜嫌いの肉食性後期高齢者。中華料理とウィスキーの組み合わせが大好物だ。
「満身創痍」を自認する古希を迎えた大先輩。調子の悪いときは、ノンアルコールビールでやり過ごし、未練たっぷりに杯をためつすがめつ、復縁を打診している様子。
「どうですか今夜?」と電話口向こうの傘寿超えの知人。処方された薬を袋ごと捨て「医者の言うこと聞いたら殺される」と週3回は飲みに出る豪快さ。
将来、酒とどう付き合っているだろうかー後学とばかりに耳を傾け、すする一杯もなかなかオツなものである。(剛)