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ブラジルでも薬品耐性菌被害=連邦直轄区で18人が死亡

ニッケイ新聞 2010年10月9日付け

 連邦直轄区(DF)保健局が7日、抗生物質がほとんど効かないバクテリアによる感染症が広がっており、18人が死亡したほか、感染が疑われる患者も108人発生と報告したと8日付エスタード紙が報じた。
 南アジアや欧州でほとんどの抗生物質が効かない耐性菌による感染が広がっていると騒がれ始めたのは8月の事だが、DFの場合、10月1日現在、多剤耐性菌による感染症で治療中だった患者は58人。今年に入ってからの患者108人という数字との差は、耐性菌による感染そのものやそれ以外の原因による死者か、治療が奏功し回復した患者という事だ。
 DFでの患者発生は、3週間前までは軍病院とサンタマリア病院の二つに限定されていたが、その後は、他の8つの医療機関でも患者発生が確認されているという。
 多剤耐性菌による感染は、集中治療室や一般病室に入院している患者に起きているが、DFでの患者が罹患したのは、アジアなどで騒がれている新種ではなく、古くから知られている菌の亜種。
 同様の耐性菌による感染報告は2005年にサンパウロ市、2009年にパラナ州ロンドリーナで確認されているが、DFでの様な集団発生は初めて。
 国家衛生監督庁(Anvisa)によれば、耐性菌による感染例は他州でも報告されているが、耐性菌は、処方された抗生物質の量の不足や治療途中での使用停止などで菌が死滅しなかったなど、不適切な薬品使用が原因で生まれる。
 Anvisaでは専門家に現状分析と対策を依頼すると共に、手術予定のある患者は施術先の病院で同様の問題が起きていないかを確認する事を推奨。問題が確認された場合、手術延期が可能な患者はしばらく待った方が懸命だとしている。

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