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伯日交流へ思い込め=日系協会「桜プロジェクト」=グ空軍基地に6本植樹=「これが日系人の役目」

ニッケイ新聞 2010年10月27日付け

 ブラジル日系協会(ANB、京野吉男会長)は9月29日、同会が進める「桜プロジェクト」の一環として、サンパウロ市近郊グアルーリョス空軍基地で6本のヒマラヤ桜の植樹式を行なった。式には空軍側から同基地司令官セルソ・アランジョ大佐、ミサノ・ネルソン航空関連文書管理センター長、在サンパウロ総領事館の脇谷和忠領事、ANBから京野会長、遠藤マリオ副会長、谷アントニオ役員、池崎博文リベルダーデ文化援護協会(ACAL)会長らが出席した。

 同プロジェクトは、退役軍人などからなるANBがサンパウロ州の木の減少傾向を憂い、2008年に開始したもの。これまで陸、空、海軍基地、士官学校等に約80本の桜、イペーを植樹している。同基地に植えられた桜の数は今回の分を含め計10本となった。
 植樹式では、出席者が共に苗木に土を被せ、空軍側が設置した記念プレートの除幕を行った後、記念撮影。挨拶した遠藤副会長は、「日本の伝統的なものをブラジルで広めることが日系人の役割」と述べ、アランジョ大佐が感謝の思いを語った。
 日系のミサノセンター長は、自身も桜を植えた経験があると振り返り、「基地の雰囲気もよくなる他、伯日の交流の一環として増えていくことを嬉しく思う」と謝辞を述べた。
 同プロジェクトは今後も続けられ、今月サンジョゼド・カンポス空軍基地で40本の桜が植えられる。