ニッケイ新聞 2010年10月29日付け
先の統一選挙で10万4400票を獲得、補欠6位にある飯星ワルテル連邦下議(DEM)が、繰り上げ当選の可能性が高まったことから26日午後、リベルダーデ区で記者会見を開き、「大統領選が大きく左右する」と再選への可能性をにじませた。
サンパウロ州知事に当選したジェラルド・アウキミン氏が3、4人を州政府機関に、ワルテル・フェルジマン氏がサンパウロ市局長に入ることから、補欠順位が繰り上がることになる。
加えて、PSDB、DEM、PPSの連立野党側であるセーラ大統領候補が31日の決選投票で当選すれば、大臣や局長として飯星下議の上位にいる当選者が呼ばれ、さらに可能性は高まる。党内で飯星氏を推す声も高いという。
今回の再選がなくとも、2年後の全国市長選挙で現役下議の出馬で繰り上げ当選することも視野に入れる。
選挙後もセーラ大統領候補の応援のために40カ所を回った。
「来年2月までの任期中は精一杯仕事する。もちろん私に投票してくれた方への感謝も込めてあいさつしました」と律儀さを見せる。
このたび、太田ヨランダ慶子氏と安部順二氏が下議に当選したが、「2人はコロニアから遠く、飯星氏のような協力がないのではという声もある」との記者の指摘に、「そう思ってもらえるのは、有難い限り。今までの実績が認めてもらえている」と笑顔を見せる。
当選したあかつきには、「特に若い世代の活動と非日系社会に門戸を開く事業に積極的に手伝いたい」などと改めてコロニアに対する協力姿勢を明らかにし、「支援してくれた人に感謝したい。終わりではない。これからの状況にも期待していてほしい」とアピールした。