ニッケイ新聞 2010年11月5日付け
3日午前5時25分、サンパウロ州ソロカバ市のラポーソ・タヴァレス街道(サンパウロ市から99キロ地点)で、荷台が持ち上がった状態のまま走行していた大型トラックが歩道橋に激突。150トンの鉄筋コンクリートでできた歩道橋は崩壊し、2人が巻き込まれ死亡した。4日付伯字紙が報じた。
トラックの荷台が激突した衝撃で、4車線ある街道の地上6・8メートル部分に渡されていた歩道橋の4分の3と柱2本が崩壊。自転車で歩道橋をわたっていたアントニオ・ダ・シルヴァさん(63)と、ちょうど歩道橋真下を小型のバンで通過していたヴゥラジミール・デ・アルメイダ・ピーレスさん(49)が死亡した。
無傷だったトラックの運転手アニルト・レナット・ダ・シルヴァ氏が現行犯逮捕された。同氏は荷台が持ち上がった状態であったことに気が付いておらず、なぜその状態になっていたのか分からないとしている。トッラクは修理工場で点検が行われた直後だった。
専門家によれば、崩壊した歩道橋は8年前に建設されており、通常の基準に沿って建てられたものだが、今回の事故のような衝撃に耐えられる仕組みではなかったという。