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パンアメリカーノ銀行疑惑=25億レアルが闇に消える=グループ企業44社が担保に

ニッケイ新聞 2010年11月12日付け

 中央銀行の会計監査から、銀行業務で国内第19位、全伯に活動を広げるパンアメリカーノ銀行で4年間に25億レアルにものぼる資金が闇に消えていた疑惑が浮上。銀行関係者の横領の疑いが挙がり、中央銀行が調査を行う一方、同銀行を運営するシルビオ・サントス・グループはその債務を負うべく、信用保証基金(FGC)への担保として、27億レアルに相当するグループ企業44社を提示した。11日付伯字紙が前代未聞の展開と書き立てた。
 横領の疑惑が挙がったのは、中銀が行った8月末の定期監査でのこと。銀行向けの貸し付けサービスで一度販売された商品が再度売られている、販売済みである商品が未販売と記されているなど会計収支に不明瞭な数字が表れているという。
 それによれば、4年間に紛失したとみられる資金は25億レアルにのぼり、不正業務が行われていた可能性があるが、現時点ではこういった事態が関係者の不正によって引き起こされたものかは明らかではなく、中銀が調査を担当し責任の所在を追求している。
 一方、昨年、パンアメリカーノ銀行の株式を49%取得した連邦貯蓄銀行(CEF)でもこういった事態は全く把握しておらず、発生する多額の負債に関しては、一切の責任を負わないと発表した。
 この責任を取るべく、シルビオ・サントス氏(79)がパンアメリカーノ銀行倒産のリスクに備えてFGCに担保として提示したのが、グループ内最大規模の同銀行、テレビ放送局SBTやバウー・ダ・フェリシダーデ社などを含めたグループ企業44社。その資産の合計は、約27億レアルに上ると推測されている。
 中銀では、パンアメリカーノ銀行倒産の事態が発生した場合、FGCがこうむる損失は22億レアルと見ており、FGCを利用する他の銀行に影響が及ぶ可能性も出てくる。
 同グルーブ・ホールディング会社のルイス・サンドヴァル会長は、メディアに対し「役員による会計上のミスがあっただけで横領問題ではない。収入は通常通り」とコメントしている。10日、サンパウロ証券取引所では同銀行株が29・5%値下がりした。

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