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30~34歳での出産増える=人口比や学歴の変化を反映

ニッケイ新聞 2010年11月13日付け

 12日に発表された地理統計院(IBGE)の調査結果によると、ブラジル女性の結婚や出産年齢に変化が起きているとG1サイトが報じた。
 2009年の場合、30~34歳での出産は1999年の14・4%から16・8%に増え、15~19歳は20・8%から18・2%に減少。
 全国平均では、15歳未満の出産が0・8%、15~19歳が18・2%、20~24歳が28・3%、25~29歳が25・2%、30~34歳が16・8%、40歳以上が2・3%、年齢不詳が0・5%で、30代の出産が10代の出産以上なのは、ミナス、エスピリトサント、リオ、サンタカタリーナ、南大河、サンパウロ州、連邦直轄区。後者4州では、20代後半での出産率が20代前半を上回っている。
 全体的な傾向としては、若い女性の人口比が低いと出産年齢が高くなり、学歴が高い(就学年数が長い)ほど出産が遅くなる傾向がある。
 若年出産では、学業継続が困難、経験や知識不足で精神的に不安定になり易い、経済力不足、未熟児出産や早産が多いといった問題もあるが、出産年齢の変化は高校や大学への進学率の高まりなどの反映でもある。
 女性の結婚年齢上昇に伴って増えているのは、年下の男性との結婚で、全体では1999年の19・3%が2004年は21・3%、2009年23%。09年の場合、女性の年齢別では15~19歳1・1%、20~24歳17・3%、25~29歳33・9%、30~34歳24・7%、35~39歳11・9%、40~44歳5・7%となっており、55歳以上は0・3~0・6%。州別に見るとアマパー26・2%、連邦直轄区26・1%、アマゾナス25・6%、北大河25・0%が多い。

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