ニッケイ新聞 2010年11月18日付け
【共同】双日は17日、アルゼンチンで農業を手掛ける法人を設立し、飼料用の大豆やコーンを生産する農業事業を始めたと発表した。新興国を中心に食料需要の急拡大が予想されるため、食料資源の確保に乗り出す。
大手商社が海外で農業法人を設立するのは初めてで、今後はブラジルやアジア、アフリカでの展開も目指す。
設立したのは双日グループ全額出資の農業会社「双日ブエナスティエラス・デル・スール」。現地の農業運営会社と協力し、JR山手線の内側面積の2倍に相当する1万1千ヘクタールの土地で、主に飼料用の穀物を約3万トン生産する。投資額は約5億円。
ブラジルなどその他の南米でも来年度以降に事業を始め、2017年度に南米域内で約100万トンを生産。アジア地域を中心に作物を販売する計画だ。