糖尿病への危険を警告=自覚症状ない人が400万人=健康的な食生活の見直しを
ニッケイ新聞 2010年11月20日付け
今月14日は国連が定める世界糖尿病デー。アメリカでは2030年には糖尿病患者が現在の2億8400万人から4億3900万人に54%増加し、成人の3人に1人が糖尿病になるという警告も出ているように、全世界で糖尿病抑制のキャンペーンが展開されている。国家衛生監督庁(Anvisa)の調査報告の発表に合わせ、伯字紙でもブラジル人の食生活に警報を鳴らした。
国内糖尿病患者の9割以上は、血糖値をコントロールするホルモンの減少で引き起こされる1型糖尿病ではなく、生活習慣が発症に影響する2型糖尿病。2型糖尿病が確認された患者は成人人口の5・8%にあたる760万人おり、自覚症状がない人も含めれば、その数は1200万人になると想定されている。
52歳のペドロ・ソウザさんも認識がなかったうちの一人。5年前に急激な減量、尿意を催す回数が増えたことなどに異変を感じて医者の診断を受けたところ、糖尿病と判明した。毎日のようにチョコレートバーやトリュフを口に入れていた食生活を一変させ、野菜中心の食事、運動を心がけ、薬も服用。「今は特に大きな問題もなく生活できている」と話す。
また、Anvisaでは栄養バランスを考えた食生活についての調査報告を発表。過度の摂取により糖尿病や高血圧を引き起こす可能性があるナトリウム(塩分)、飽和脂肪酸、糖分について加工食品20食品で含有量をチェックした。
ナトリウムの含有量が多かったのは、香辛料添付のインスタントラーメン。多いものでは麺85グラムにつき2721ミリグラムのナトリウムが含まれ、1日の摂取量目安とされる2400ミリグラムを1食分でオーバーすることになる。
1日の摂取目安22グラムの飽和脂肪酸で含有量が多かったのは、25グラムあたり3・5グラム含まれるフライドポテト、30グラムあたり1・6グラムとなるクリームが挟まったクッキーなど。糖分に関しては、フルーツジュースの糖分が一般的な炭酸飲料よりも多いことへの警告が取り上げられた。
Anvisaのマリア・セシリア・ブリット理事は、同系の食品であってもメーカーによって含有量には6~14倍もの違いがあることを指摘。「品質表示を見ればより良い選択をすることができるはず」と、消費者に注意を促した。
今調査の結果をもとに、Anvisaと保健省は今月末、食品製造会社の代表者を交えて加工食品におけるナトリウム、飽和脂肪酸、糖分の減量目標を設定する。