ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

今年も停電の恐怖再び=市内20区が30分暗闇の中

ニッケイ新聞 2010年11月24日付け

 23日午後5時47分から6時20分のラッシュ時、サンパウロ市内では、セントロ、北部、西部の20区、31万8千家屋で停電が起こった。先週18日にも大サンパウロ市圏ABC地区、アクリマソン、ヴィラ・マリアーナ、モッカ、イピランガで3時間に及ぶ停電が起きており、昨年同月の大停電が記憶に蘇る。23日付エスタード紙が報じた。
 今回の停電は、パウリスタ送電会社(CTEEP)のピリツーバ変電所の変圧器一機にオイル漏れが生じたことによるもの。CTEEPの担当者は、「未然に防ぐことの出来ない事故」だったとの見解を発表している。
 地下鉄2号線(緑線)、3号線(赤線)が停止し、乗客は33分の間車内に閉じ込められた。また、パウリスタ、レボウサス、サンルイス、フランシスコ・マタラッゾ大通りなど、市内の主要大通りでは信号機も作動を停止し、大渋滞を招いた。約120万人に影響が及んだとされる。停電の回復後も、公共バスや地下鉄は利用者で混雑したようだ。
 エレトロパウロでは、広域停電発生回避のための予防対策を講じているというが、これからは雨の季節に入り、倒木などによる小規模停電が起きやすくなる。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button