ニッケイ新聞 2010年11月27日付け
20日に国際交流基金で行われた日本語スピーチコンテストは、出場者の熱気が溢れていた。非日系人も日系人顔負けの発音、リズムで発表し、ブラジル人もこんな風に日本語を話せるようになるのか、と勇気を与えるものだったと思う。
感心するのは、出場者の多くは大学等で日本語と関係のない学問を専攻しており、学習を両立しているということ。聞けば、日本語習得には通学時間を利用するなど工夫を心がけているという。
さらに、日本語を勉強し始めて2年半という短期間で優勝したエルデル・シルヴァ・フォゴスさんには、JICAボランティアの教師が丁寧に教えていたそう。発音指導のために自身の声を録音したテープを用意したとか。その成果は当日の発表に確実に表れていた。
良い指導者に巡り会う事、これもまた語学習得への大切な一歩なのだろうと感じた。(裕)