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東西南北

ニッケイ新聞 2010年12月1日付け

 リオのファヴェーラ住民は改めて生活の変化を実感―。コマンド・ヴェルメーリョの牙城ともいえる市北部のヴィラ・クルゼイロと十数個のファヴェーラが集まるアレモン地区では、警察や軍による制圧翌日から、立ち話をする住民やサッカーをする子供達の姿が見られ、これまでの生活が大きく変った事を印象付けた。07年にも同地区制圧を遂げながら密売者達の再侵入を許した事があるだけに、銃声や麻薬密売者の姿に怯え、流れ弾の恐怖に慄く生活から解放された住民の、平和定着への願いは切実だ。姿をくらました密売者を探す警官達が礼状もなく踏み込み、家中を荒らしたり、電化製品を壊したりといった苦情も出ているのはこまりものだが、州政府がVクルゼイロとアレモン地区への平和駐留部隊(UPP)設置まで軍駐留を求めた件は、微調整を必要とするものの了承された。
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 リオ市の方が小康状態を取り戻したと思った矢先の29日、大サンパウロ市圏のフランコ・ダ・ロッシャの刑務所周辺で、約400キロのダイナマイトが見つかり、周辺住民が肝を冷やした。1グラムあれば扉が吹き飛ぶといわれるダイナマイトは574個の袋に詰められた状態で発見されたが、発見現場である刑務所から約200メートルの雑木林では、先週も同様の爆発物が押収されており、警察では誰がどこで使おうとしたものかを捜査中。