ニッケイ新聞 2010年12月1日付け
今日から12月。サンパウロの町にクリスマスの飾りが目立ち始めた。
犯罪の話もあったが、振り返れば、昨年来ブラジル人の明るい話題も多い1年だったと思う。
サッカーの田中闘莉王は言うまでもなく、野球では甲子園から米国、日本のプロへ行った奥田ペドロと曲尾マイケ。相撲界では先日報じた十両優勝の魁聖。そして歌やモデルの世界にも。
〃古参〃の人も頑張る。帰化人として2番目のサッカー日本代表、与那城ジョージさんは、監督として北九州チームをプロ2部まで引き上げ。日章学園からヤクルトに入った片山文男さんはプロ復帰を目標にプレーを続け、今年のクラブ野球選手権ではチームの優勝に貢献、最高殊勲選手に選ばれたそうだ。
在日ブラジル人社会も20年を過ぎ、ブラジルから行った人、日本で育った子弟が次第に日本社会で存在感を放っている。頑張る先輩の姿が、今日本で育つ子弟達に希望を与えてくれればと思う。(ま)