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乳がん早期発見に大きな力=援協福祉センター=草の根資金で最新検査機器=森口会長「心からの感謝」

ニッケイ新聞 2010年12月4日付け

 在聖総領事館(大部一秋総領事)から草の根無償資金援助を受けてサンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)が購入した乳がん検査機器(12万5千レアル相当)が援協福祉センターに到着し、11月18日、大部総領事夫妻らを迎え贈呈式が行われた。
 援協側は、ブラジルでの乳がん患者の増加に伴い、同機器の援助を昨年5月に同総領事館に申請。今年7月に調印式が行われ、先月12日に設置が完了した。
 以前は1986年製の旧式で耐用年数を過ぎた機器を使用していた。新しい機器は解像度が高く撮影範囲が広くなり、乳がんの早期発見につながると関係者らは期待を寄せる。
 式では除幕、機器の視察等の後に、森口会長が「援協は創立当初から、日本の支援をたくさん頂いている。心から感謝いたします」と述べた。大部総領事は、乳がんがサンパウロ市の女性の死亡順位で4位に入ることをあげ、「早期発見できればガンは怖くない、大きな成果を期待する」とあいさつした。
 援協では今後、各種キャンペーン等を実施し、同機材を広く活用できる方針を考えていくという。
 なお、援協が草の根支援金を受けるのは、やすらぎホームの調理設備についで2回目になる。