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13カ月給の効果表れる=1日でポウパンサ預金急増
ニッケイ新聞 2010年12月9日付け
13カ月給の半分支給期限の11月30日、全伯のポウパンサ預金額は1日で38億8千万レアル増と7日付エスタード紙が報じた。月間の預金の伸びは40億1千万レアルだから、ボーナス効果のほどが伺われる。
11月のポウパンサ預金額は前月比56・8%増で今年4番目の増加というが、前年同月比では10・1%減。景気回復を反映し、今年の預金累積額は、1995年の統計開始以来最高となる323億レアルに達した。
一方、5日付フォーリャ紙によると、13カ月給が出る時期の買い物としてDクラスの人が考えているのは洗濯機や冷蔵庫、フォゴン、チップが2つ入る携帯電話、衣類など。家具や電化製品販売額100レアル中44レアルは、3最低賃金までの消費者が購入する品が占める。
高収入者は3Dタイプで40インチ以上の大型テレビなどの購入を考えているというが、13カ月給は負債返済や年頭に徴収される税金支払などに当てる人も多い。
また、中銀の預金準備率引上げに伴う個人融資金利上昇で、割高になる頭金なしローンや頭金に購入価格の2~4割を請求されるのを嫌い、車や家電製品などの購入を急いだ人もいたようだ。
8日には、11月の利息配分はインフレ以下で、過去7年の最低水準との報道もあり、今後の動きが注目される。