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トロッパ2過去最高の観客数=伯映画で34年ぶりの記録更新
ニッケイ新聞 2010年12月10日付け
リオで警察や軍による犯罪組織コマンド・ベルメーリョ鎮圧が注目される一方、リオの犯罪組織と警察の対立を描いたジョゼ・パジーリャ監督の映画「トロッパ・デ・エリッチ2」の観客動員数が8日、10月の公開以来1073万6995人に達し、ブラジル映画史上の最高記録を更新した。9日付アゴーラ紙が報じた。
1976年に上映され1073万5524人の観客を動員したブルーノ・バレット監督の「Dona Flor e Seus Dois Maridos」の記録を更新。「この記録を維持するのは重荷。正直ほっとした」と話すバレット監督は「いつ次のヒット作が出るのかといつも期待を背負わされていたけど、今では、皆いつトロッパ3が出るのかと聞くね」と笑う。
パジーリャ監督にとって、この驚異的な動員数は予想外。作品完成時に知人らに見せたところ、一作目より内容が複雑になったと意見され、多くの反響は見込めないと思ったという。「社会や政治を描いた映画がここまで観客を集めるとは」と驚いている。
09年公開の「Se Eu Fosse Voce 2」が約614万人動員で歴史上4位、05年公開の「フランシスコの2人の息子」が約532万人動員で7位となっている。1970年以前にもヒット作品はあるとされるが、その動員数の詳細は不明。