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2日に1人青少年殺害=黒人は3・7倍も被害多く

ニッケイ新聞 2010年12月11日付け

 12~18歳の青少年(男性)の45%は殺害事件に巻き込まれて亡くなっている。2007年にリオ州立大学が人口10万人以上の全伯266都市を対象に行った調査によれば、同年代の青少年1千人につき2・67人が殺害されている。この割合では2013年までに全伯で3万2912人、サンパウロ市では2日に1人が殺害されるという。9日付伯字紙が報じた。
 1千人あたりで殺害される同年代の青少年の数は05年に2・51人、06年に2・39人と減ったが、07年には上昇している。北東部のペルナンブーコ州レシフェやアラゴアス州マセイオでは、銃器による殺害事件が多いと示された。
 また、そのデータをもとにした人権促進局の発表では、同年代の黒人青少年の死亡率は白人のそれに比べて3・7倍高い。05年は3倍だった割合は、06年に3・2倍と徐々に拡大する傾向があるという。一方の女性のその割合は男性の12分の1となっている。

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