ニッケイ新聞 2010年12月21日付け
週末より温かさが戻り、21日午後9時38分より本格的な夏に突入する。今年の夏はどこでどのように過ごそうか、今から計画を立てている人に向けて、19日付エスタード紙が休暇の楽しみ方を紹介している。
旅行先の候補から外せないのは北部、北東部の美しいプライア。アラゴアス州ミゲル・ドス・ミラグレスやバイーア州トランコゾのほか、先月ゴルフ用地が開設されたセアラー州クンブコの海岸が注目される。クルージングを楽しみたいのなら、近年盛んになったサンパウロ州北部海岸(リトラウ・ノルテ)のウバトゥーバがお薦めだ。
人混みを避けたい人には、サンパウロ州北部海岸の徒歩で訪れる静かなプライアがお勧め。サンセバスチアン市カリェタス海岸など、40カ所のプライアは車の乗り入れができないため、人出も少なく、ゆっくりと過ごせる。都市部で過ごすなら、プールで水泳やサーフィンのコースを楽しむのも一つの選択肢だ。
今年は例年より乾燥した夏になるとの予想も出ているが、プライアで人気を集めるのは果物を混ぜたお酒や爽やかな冷たいスープ。伝統的なカクテルの1種サングリアがまた流行り始めたほか、軽い食事として、野菜仕込みの冷たいスープがメニューに並び始めた。詳細は、サイト(estadao.com.br/e/c1)まで。
こういった楽しい旅行の一方で気になるのが、交通機関の混雑。年間を通じ、混乱が続いていた航空業界では、夏本番を前に、便の遅れはさらに増えている。利用者の多い全伯12カ所の空港で行われた調査で今月前半に確認された30~45分の遅れは20・7%、11月までの12・6%を大きく上回った。
夏の間は特に客足の伸びるリオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタル、アラゴアス州マセイオ、リオの空港で便の遅れが目立つ傾向にある。今月前半は、GOLで全便の22・6%、Webjetで21・9%、TAMで19・1%に30分以上の遅れが報告された。
車での外出に関して、サンパウロ市では今月24日から1月7日までロジージオの規制が外される。
一方、19日付フォーリャ紙によれば、12~2月の夏の期間中、空き巣被害は3倍に増える。高い塀や防犯カメラ、警報機など盗難防止策のある家屋にもその被害は拡大しているよう。旅行で家を空ける際には、くれぐれも注意が必要だ。