ニッケイ新聞 2010年12月24日付け
ブラジルの貧しい子どもたちにサッカーボールを―。埼玉県の大宮ロータリークラブ(RC)は11月27日、使用済みサッカーボールなどの練習用具を無料少年サッカー学校「フレゲジア・ド・オー」に贈った。
昨年に引き続きおこなわれる同寄付は、日本のプロリーグJ1に所属する「大宮アルディージャ」の協力により実現したもの。同チーム職員の黒田卓志さんがロータリーの交換研修制度でブラジルを訪れた際に貧しい子らがボール1つで練習している姿に驚き、帰国後大宮RCなどに働きかけたことがきっかけとなった。
5月8日には、日本側で子ども100人、保護者70人、ロータリー関係者60人、清水勇人さいたま市長、ブラジル人サッカー選手ラファエル、ドゥドゥらも参加してボール磨きが行われ、その模様は各種メディアに取り上げられた。
今回贈られたのは、ボール30個、33枚のゼッケン付ユニフォーム、40個のマーカーコーン。贈呈式当日はブラジル4430地区のロータリクラブ管理者パスショアル・フラビオ・レアルジーニ氏、コーディネートを行った阿部義光氏(アクリマソンロータリー会員)らが同サッカー学校を訪れた。
同プロジェクトの経緯が説明され、レアルジーニ氏があいさつ、サッカー教室代表者からの感謝の思いが述べられるなどし、贈られた道具を受け取った子どもたちからは笑みがこぼれた。
その後、大宮アルディージャのチームの旗、ロータリークラブの旗を持ち、その笑顔のまま記念撮影が行われた。