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サンパウロ市は再び砂漠並みに=干ばつ続き火災も頻発

 空気が乾ききった状態が9日間続いたサンパウロ市でも26日は久々の雨を見たが、少雨、干ばつで火災が発生し易くなっていると26日付伯字紙やサイトが警告している。
 サンパウロ市では25日午後の最高気温が所により33度に達し、平均湿度も19%まで低下、コンゴーニャス空港付近では午後4時の湿度が14%と砂漠並みになった。
 気温上昇と相まって湿度が12~20%となると健康上の問題も起き易く、血圧の上昇や気管支を痛めたりして病院に行く人が増える。戸外での運動を避け、水分を取るなどの工夫が必要だ。
 26日のサンパウロ市は複数個所で数ミリ程度の雨が降り、平均湿度も80%程になった。ここ数日は気温が下がり、未明や午前に霧雨程度の雨が予想されており、湿度も70%位になるが、水不足解消には程遠い。
 一方、数日前から連日報じられているのが火災だ。衛星観測によれば、サンパウロ州では25日午後だけで286カ所で火災が発生した。火災が最も多く発生したのはカンピーナスやサンジョゼ・ド・リオ・プレット地方とされている。
 乾燥期の火災頻発はサンパウロ州だけに限らず、26日付フォトス・プブリコスは連峰直轄区のフェルカルで起きた火災の写真を掲載。草木が茶色く枯れた中、皆で火を叩き消す消防士らの姿が描き出されている。