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2014年、核燃自給へ=濃縮ウラン精製と輸出も可

ニッケイ新聞 2009年12月3日付け

 INB(ブラジル核工業)と海軍は11月24日、政府と議会が核開発予算の増額を認めるなら、ブラジルが2014年までに核燃料の自給と濃縮などの関連技術を完全掌握するであろうと表明したことを25日付けヴァロール紙が報じた。
 必要予算が充当されるなら、ブラジルは核燃料の自給だけでなく濃縮ウランを国際市場へ輸出することも可能だと、同社のアルフレッド・トランジャン社長が述べた。
 ブラジルは現在、ウランの原石をカナダへ輸出している。カナダは、それをガス化してEUへ輸出。ブラジルはウランの濃縮を始めたが、少量なので輸入に頼っている。
 核燃料自給のためには、予算を1億レアル増額する必要がある。そのうち2500万レアルは、海軍の原潜建造用に充当する。
 ブラジルは2035年までに、発電を原発に切り替える計画がある。2019年に北東伯に1カ所。2023年に南東伯に。それまでの中期計画では、まだ水力発電に頼るしかなさそうだ。