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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年12月8日付け

 取材で初めて憩の園を訪れた。目に留まったのは、高齢者に細やかな配慮を向ける宮崎カリタス修道会のシスターたち。
 「入居者が増え、半介護と一般の介護に分けてケアを行うのが難しくなってきた」と、現状を懸念していた。
 同施設創立者の渡辺マルガリーダさんがブラジルで洗礼を受けていることから、運営にシスターたちが携わってきたそうだ。
 記者は、一昨年パラナ州サンセバスチャン・ダ・アモレイラ市の長崎純心聖母会のシスターが住む修道院で手伝いをしたことがある。
 そこでは幼稚園を運営するが、通う子供は1カ月2レアルの寄付も払えない貧しい家庭の子。
 バザーの開催など、シスターたちが運営資金の収拾に奔走する様子を目の当たりにした。
 ブラジルで活躍する日本人のシスターたち、その謙虚だが熱心な姿に尊敬の念を抱いた。  (裕)