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日本語能力試験=全伯8カ所4千人が挑戦=昨年比270人増加

ニッケイ新聞 2009年12月11日付け

 国際交流基金からの委託を受け、ブラジル日本語センター(谷広海会長)が実施する日本語能力試験が、6日午前9時から全伯8カ所(サンパウロ、ロンドリーナ、ポルトアレグレ、リオ、ブラジリア、サルバドール、ベレン、マナウス)で同時に行われた。
 今年は、受験者数が昨年に比べ270人増え、4079人が受験。1級に394人、772人(2級)、1255人(3級)、1658人(4級)が挑戦した。
 サンパウロ市はアクリマソン区の予備校「Anglo Vestibulares」が試験会場となり、2620人が受験。
 同会場を訪れた同センターの講師によれば、数年前に比べ小学生の受験生が少なく、中高校生が目立ったという。高校生では、非日系の受験生も多く見られた。
 休憩時間、受験生たちはグループを作って歓談したり、ゆっくり座ったりして息抜きをする様子が見られた。試験終了後は、ほっとした顔つきでにこやかに帰っていった。
 ある受験者は「去年より難しくなった。特に聴解が早くなった気がする。今年ダメでも、合格するまで何度でも挑戦します」と、さっぱりとした表情で話していた。
 取得済みだが、より良い点数を目指し再度1級を受験したという宮城マルセロさん(26、二世)は「慣用句の不足を実感した。今後も学習を続けなければ」と感想を語った。
 他の7都市の実施には、パラナ日伯文化連合会、南伯日本文化協会、リオ州文化体育連盟、ブラジリア日本語普及協会、バイア日伯文化協会連合会、汎アマゾニア日伯協会、西部アマゾン日伯協会が協力。
 同試験の結果は、来年3月頃発表される。