ニッケイ新聞 2009年12月12日付け
「今まで注目されていないものを発信できれば」――。
リオ在住の高橋直子さん(34、愛知)が先月26日来社、今年設立したメディア向けの企画・イベント・コーディネーター会社『WaSabi』のPRを行った。
メディア(発信する)、コーディネーション(結ぶ)、クリエーション(創造する)を3本柱に、音楽情報誌『ラティーナ』の元編集者で現在リオに住む肥田哲也さんと共同で立ち上げた。
日本のテレビ局や新聞・雑誌社によるブラジル取材のコーディネートのほか、翻訳・通訳もこなす。
「(事務所のある)サンタテレーザ地区のカシャーサを輸出するプロジェクトも進めているんですよ」と活動は多岐にわたる。
高橋さんは、留学先の英国ロンドンでブラジル人男性ジョルジ・カルヴァーリョさん(41)と知り合ったことから、00年にリオに移り住み、翌年に結婚。03年には一人息子の洸(ひろ)君にも恵まれた。
未知の環境で、言葉の習得と子育てに奮闘しつつも、美術学校に学び、〃生活者の視線〃を作品の基盤に置いたカメラマン活動も続けてきた。
「今までブラジル社会にどっぷりと漬かっていたけど、これからは日本とブラジルを繋ぐお手伝いができれば」と現在は、情報発信に意欲を燃やす。自社サイト(www.wasabi-brasil.com)のブログでも政治経済、文化などの記事を更新する日々だ。
2014年のW杯、2年後の五輪開催と日本からの注目が高まるリオ。 「まだまだ知られてないブラジルの魅力を伝えていきたい」。そう大きな目を輝かせた。
同社への問合せは、高橋(電話=21・8687・0004)まで。