ニッケイ新聞 2009年12月22日付け
カエル・プロジェクトが12日に開いたフェスタ・デ・ナタル。帰伯したデカセギ子弟100人が共にナタルを祝った。
そこで出会った萩原ビアンカちゃん(7)は、父親と離れ、母親、弟と9月に初めて帰伯。
行きのバスの中で、記者が日本語で話そうと促すと、「Eu falava o japones…(前はしゃべってたけど)」と表情が曇った。
実は彼女、日本の小学校で1年半の間いじめにあっていたという。母タミレスさんに話を聞き、先の反応を理解した。
フェスタでは、他の子供たちに交じって楽しめた様子。帰りのバスで、もらったプレゼントに喜ぶ彼女は、「楽しい、楽しいね!」と自然に日本語で話していた。
就学問題や家族バラバラの生活に、辛い思いを強いられる子供も多い。
同じ境遇の子同士、共に時間を共有することが大きな支えになるかもしれないと思った。(裕)