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隆盛する宅配事業=激減する手紙扱い量

ニッケイ新聞 2009年12月29日付け

 インターネットと携帯電話の出現により十数世紀にわたった手紙の時代が終わり、クリスマス・カードや年賀状も終焉を迎えると25日付けエスタード紙が報じた。
 郵便局の役目は小包宅配に変わり、インターネットと連結し電子取引と二人三脚をするようになった。手紙扱い量が半減する一方で現在、小包の扱い料金が総収入の80%を占めている。
 これは、取引の概念が変化したことを意味する。郵便局の収益は年々、鰻のぼり。儲かっているのは、郵便局だけではない。バイクの宅急便も商売繁盛。
 宅急便業界には個人の宅配業から多国籍のFedexやDHL、Express、UPSも参入。JadLogなどは開店早々、6千万レアルの収入だ。宅配の年間取扱量は2万3千トン。昨年同期比で倍増。
 しかし、宅配業界は激戦場のようだ。金融危機で一時、取扱量が激減し景気回復後に挽回を賭けている。これからは、宅配の深夜営業や針一本の部品速達サービスも始まるようだ。

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