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ニッケイ新聞 2009年12月29日付け

 今年のニュースとしてその他に挙げれば、6月に再整備工事を終えた神戸の旧移住センターがあるだろう。百周年の昨年に着工、協力委員会による募金呼びかけはブラジルにも広がり、伯・パラグアイ両国から約30万レアルの志が寄せられた。幾多の移住者が日本最後の日々を過ごしたセンターは、移民の歴史を伝え、在日外国人支援、文化交流機能を備えた未来への施設として生まれ変わった。寄付者の氏名は、新装なった建物の中に刻まれている。
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 08年末には約177万レアルもの膨大な未払い金の存在を公表していたブラジル日本移民百周年協会だが、3月25日に記者会見を行い、「完済した」と安堵の報告。8月22日には定期総会を行い、百年史編纂や映像などの継続事業があるため、当面は解散させないことを決定した。10月には百周年評価シンポジウムを2日がかりで開催した。ただし、百周年で集めた資金で基金を設立するという当初の計画は、残金がないどころか継続事業の資金が不足している状態であり、今のところまったく目処は立っていない。
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 リベルダーデ区で長年にわたり「木村理髪店」を営んできた木村光子さん(73、熊本)が、年内の営業(31日昼頃)をもって引退する。66年に開業、日本人街から東洋人街への変遷を見つめ続けてきた老舗店だ。関係者にとっては思い出深い場所だろう。43年間はさみを握ってきた木村さん。引退後、同店は須崎節子さんと林由里子さんが引き継ぐそうだ。
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 1990年の改正入国管理法施行から来年で20周年を迎えるが、本紙ではそれに先立ち、今年4月から毎週土曜日に連載企画「日伯論〃談〃」を開始、さまざまな反響を頂いてきた。今まで扱ったテーマは「デカセギ」「デカセギの子弟教育」、そして現在は、ご存知の通り「日伯経済交流」。2014年のサッカーW杯、16年のリオ五輪を控え、「失われた20年」の後はどうなるのか―。新年からの「日伯論談」もお楽しみに。