ニッケイ新聞 2009年11月27日付け
朝日新聞サイトによれば、仙台市にある出版社「本の森」にブラジルからの原稿140枚が届いた。差出人はサンパウロ在住の佐藤ふみえさん。
記事によれば、すでに亡くなった夫の大三さんが語る生涯を口述筆記したもの。中国から引き揚げ、56年にブラジルへ移住した自分史だとか。
同封された佐藤さんからの手紙には、「主人は生前、自分史を製本することを希望しておりました」とあるため、出版社側はメールを送ったが、返答がなく困惑している様子。
宮城県人会によれば、佐藤さんは登録上、06年までの会員。名簿にある電話も通じない状態だという。
夫の思いを果たしたい佐藤さんの気持ちと、原稿は現在、宙に浮いたままだ。
佐藤さんの消息をご存知の方は、同県人会(11・3209・3265)まで連絡を。(剛)