ニッケイ新聞 2009年11月19日付け
母県の「しゃんしゃん祭」で傘踊りを披露した鳥取県人会。日本のメディアでも多数紹介されたが、中でも一紙はコラムで紹介。その筆者は来伯の折りに傘踊りを見て不思議な思いに駆られ、「携えてきたものと、これから携えていこうとするものの繋ぎ目を見た」と表現した。
同県人会の郷土芸能はあちこちの日系のイベントで盛んに披露され、サンパウロ市近郊では見慣れた人も多いだろうが、逆に母県から来た人には新鮮に映ったようだ。
小学校以来35年間も踊っていなかった同筆者は、引き込まれるように「ブラジル連」と一緒に踊ったというから、強い魅力を感じたようだ。
踊りには、言葉の壁を超えた表現力がある。同県人会の取り組みは日本を知らない二世、三世にとっても刺激となっている。文化継承の一つのヒントが歌や踊りには含まれているようだ。(仙)