ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 環境準備会議=ルーラが先進国糾弾=合意はするが実行意欲なし

環境準備会議=ルーラが先進国糾弾=合意はするが実行意欲なし

ニッケイ新聞 2009年11月12日付け

 コペンハーゲンの国連環境会議に出席予定のルーラ大統領は10日、「宣言書には全員がめくら判を押し、実行に際しては旧態依然で誓いを忘れる。先進国に協力の意志がないのに、どうして環境問題を解決できるか」と糾弾の意向と11日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 EUが2020年までに、ガソリンにエタノールを10%混合する計画を表明したが、大統領がそんなことは始めから実施すべきことだという。EUが直ちにエタノールを在庫しないなら、計画倒れは明白だという。
 先進国が当初、ガソリンへのエタノール混入計画を発表した。それが最近、同計画を軒並み取り下げたことを大統領が指弾。理想論は誰も同意するが、現実では怠惰な慣習が支配的だと糾弾。
 肝心のオバマ米大統領は、同環境会議が意義ある合意に達するなら出席すると通告。合意には協力するという。それが米国の役目だとして、あまり乗り気でないようだ。京都議定書に代わる新案つくりは、船頭多くして舟、山に上るとルーラ大統領は見ている。