ニッケイ新聞 2009年11月11日付け
ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)の10月度代表者会議が先月29日午後、福島県人会館で行われた。与儀会長の挨拶に続き、矢野敬崇・汎米ブラジル日系人協会長から海外日系人協会賛助会員の募集案内があった。
前回の代表者会議で配布された定款改正最終案に関して、「新旧比較しても重要なものはない。今、改正をする必要はあるのか」と言う意見に対し、執行部からは、「与儀体制になってから一番の課題。練りに練ったもの。臨時総会を開き、役員会で評決したい」という返答があった。
第12回フェスティバル・ド・ジャポンの収支報告について、現在13万レアルの黒字で、残り3つのスポンサーから20万レの支払いがあれば、最終的に33万レの黒字となる見通し。
来年の「第13回フェスティバル・ド・ジャポン」について、坂本アウグスト実行委員長は、「各県人会、ブロック毎に1人担当者を出してもらい、週に一度会議を開き、いろいろなアイデアを集めたい」と述べた。
ASEBEXとの共催で先月18日に行われた弁論大会は、「好評だった。来年は全伯から参加者を募り開催したい」と報告があった。
さらに、同日開催された、サントス港の日本移民上陸記念碑・移転祝賀式典では、記念碑前で桜の植樹が行われ、鳥取県人会による「シャンシャン傘踊り」や沖縄県人会の「琉球國祭り太鼓」も披露されたことが報告された。
園田昭憲副会長から、10月14~16日に開催された、第50回日系人大会について報告があった。
与儀会長は「ブラジルが日本にとって大きな存在であることを実感した。県人会を利用して、日伯の細いパイプを太くしたい。日系人に対する目が、今までよりも少し熱くなってきた」と感想を述べた。
表敬訪問したJICAや外務省、国際交流基金の中南米担当官との面談の様子も報告、経済や今後の日系人の雇用状況、文化交流などについて語られたという。
県連や文協関係者と共に訪日した飯星ワルテル下議らは、日伯議員連盟4人らと面談、日伯間の社会保障や教育、職業教育などについて話し合ったようだ。
その他、22日に長野県人会創立50周年記念式典の案内があった。
また、千葉県人会の原島義弘会長から、同県人会の寮が満室になったことが報告された。
続けて、原島会長は、「現在、各県人会館には計300人ほどの日系子弟が入居しているが、両親や祖父母が県人会に入会していない人が多い。県人会に入会してから入居すれば、問題が起きた時にも対応できる。これが県人会離れの一つの方法になれば」との提案もあった。