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IOF抜け道2つ=領収証取引と金融商品契約
ニッケイ新聞 2009年11月5日付け
サンパウロ市証券取引所は10月21日、流入外資に課税するIOF(金融税)2%が引き起こす影響を懸念したが、外国人投資家はそれを回避する2方法を考案と発表したことを22日付けエスタード紙が報じた。
その1は、投資家がニューヨーク証券取引所で、ブラジル企業発行の株取引領収証を購入する。この領収証をボベスパで取引したように書き換えてもらう。これでIOFは免除。書き換え費を含めて総額は、2%より遥かに安くなる。
その2は、ブラジルの銀行で金融派生商品を購入する。この取引は事実上、株を購入したのと同じ。投資家が6カ月の投資契約を100万レアルで交わすとする。
満期になって10%の高騰があれば、110万レアルを貰う。10%下落したら90万レアルを貰う。この取引は契約書の上で交わされるだけで、株券を手にすることはないし、IOFも払わない。しかし、株主としての身分は保証される。