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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月31日付け

 頭を壁にガンガンぶつけたり、好きな食べ物以外を出すとあばれていた自閉症児が、たった3年半でニコニコ握手で「ボン・ジーア」。家族で外食を楽しんでいる所に遭遇したこともある。
 ブラジルで初めて生活療法を行うPIPA(自閉症児療育学級)が開校して3年半、児童の成長は著しく、その成果には目を見張るものがある。
 関係者と「大物政治家に自閉症の子がいたら、一気に広まるのにね」と冗談を言い合ったことがあったが、家族の悩みや苦しみは他人には分からず、いくら良い療法でも広めるのは難しい。組織と一緒に取り組んでいかなくてはならない分野だ。
 この度ようやく援協傘下の正式団体としてCNPJ(全国法人登録番号)取得にむけて動き出した。これからがPIPAの正念場。児童同様、画期的な事業に成長するよう応援したい。(親)