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ホンジュラス=臨時政権が国際裁へ=ブラジルを内政干渉で訴える

ニッケイ新聞 2009年10月30日付け

 ホンジュラスの臨時政権は28日、ハーグ国際裁判所へブラジル政府が内政干渉を行い、セラヤ大統領にブラジル大使館の長期寄留を許したことで告訴と発表したことを29日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 同国外務省は、ブラジル政府がセラヤ大統領に伯大使館内で政治活動を行なうことを看過していると非難した。同大統領は21日の帰国以来、伯大使館の客分扱いのはずだが、外交特権を盾にまるで大統領官邸に使っていると批判した。同臨時政権は、国際社会の認知など無視している。
 ブラジルが、在外公館をホンジュラス政治の場へ提供したことは、外交規定で行き過ぎという意見がある。ブラジルは、国際裁判所が定めている国際法について検討する必要がありそうだ。
 臨時政権の一行がハーグを訪れたのと、シャノン米国務次官がホンジュラスへ訪れたのが同日であった。ミチェレッチ臨時大統領への圧力が、これまでのOAS(米州機構)事務総長から米国務次官へバトン・タッチされたようだ。

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