ニッケイ新聞 2009年10月30日付け
ブラジル療育音楽ボランティア協会(永山八郎会長)は18日、「第21回ドレミ・フェスティバル」をサンパウロ市のブッフェ・ゴールデンハウスで開催した。希望の家、自閉症療育学級PIPA、憩の園、こどものその、サントス厚生ホームなど福祉6団体の入居者ら300人が出演した。
身心の健康、機能の回復・維持をめざす療育音楽「赤星式音楽療法」を取り入れる各施設。日頃の練習の成果を聞くために、ウィリアム・ウー連邦下議、カサビサンパウロ市長代理、大部栄子・在聖総領事夫人ら来賓や家族、ボランティア600人が集まり、温かい拍手がひっきりなしに送られた。
初回から見守ってきた藤田のり子副会長は、「毎回毎回、発達しているのが見て取れる。希望の家の子たちは第1回からずっと参加してますが、今では生徒が指揮をしてる。昔は考えられませんでした」と満足そうに語る。
永山会長は、「人生の中で音楽は切り離せないもの。出番の前はそわそわして、みんな舞台で発表できるのが嬉しいんだと思う。楽しそうに発表していて、こちらも元気をもらった」と充実した表情で話していた。