姉妹都市45周年の機会に大阪市の田中正剛副市長、床田正勝市会議長を始めとする代表団15人が来伯した機会に、大阪サンパウロ姉妹都市協会(吉川秀隆会長)は26日、同45周年記念レセプションをサンパウロ市南部の「ビュッフェ・コロニアル」で開いた。サンパウロ市側からはジョゼス・ポリシネット市会議員、福嶌教輝在聖総領事、日系団体や企業の代表者ら約40人が出席し両市の友好を祝った。
24日に来聖した一行は翌25日にサンパウロ市副市長、環境局、都市計画局と治安問題などを意見交換した。その後、市役所内でセミナーを開催し、特区制度を活用した大阪市の経済戦略、都市再生に向けた取組み、環境先進都市としての取組み等煮について発表を行なった。
26日夜の記念レセプションでは、吉川会長(タカラベルモント社代表取締役会長兼社長)が「祖父も父も姉妹都市協会の会長を務めた。これからも会員一丸となって両市の交流に貢献していきたい」と意気込みを語り、田中副市長も「行政はもちろん、市民レベルでの交流を進めていきたい」と挨拶した。
福嶌総領事は「サンパウロ市と大阪市には多くの共通点がある。先日の安倍晋三首相来伯で日伯関係はより近いものになったが、文化、経済など両市の益々の交流を願っています」と話し、ジョゼス市議は「大阪を発展させたのは自由な民間の力。サンパウロ市では官民相反する状態が続いている。見習わなければならない」と語った。
同日午前8時からサンパウロ市内ホテルで大阪市代表団による記者会見が行われ、床田市会議長は「こちらの市民のバイタリティの強さは大阪と共通するものがあるが、街全体から発せられる発展への貪欲な思いは見習わなければならない」と感想を語った。
福田賢治市議は「日系人の方々に大阪に来ていただきたい。そのためにもビザの緩和が必要。行政として声を上げていきたい」と話した。6年振り2度目の来伯となる北野妙子市議は、「物価は上昇しているが活気が溢れている」と語り、北山良三市議は「市役所や家々の防犯対策の厳しさにサンパウロ市の実情を感じる」と話した。大阪市の代表団は27日深夜に帰路についた。