ニッケイ新聞 2009年10月27日付け
サンパウロ市のアパートでは、水道メーターの個別化同様、都市ガスメーター個別化が進んでいるが、これに対抗するように、液化ガスの個別メーター設置も進められているという。ブチジョンをアパート内に持ち込まずに済む上、使用量に従った請求書が来る、調理の途中でガスが無くなるという心配をしなくて済むなどの利点もある。単純に頭割りして計算された請求書に不満を感じていた人達も、水道やガスのメーター個別化で請求額に納得。そういえば、登記所のブラックリスト(?)掲載が始まってから、アパート住民のコンドミニオなどの不払いや滞納が減ったとの記事も。
◎
17日にリオ市北部で麻薬密売者達に撃墜された軍警ヘリコプターの操縦士が、23日に記者会見。機体に数発を浴び、負傷した警官の叫び声や仲間のヘリからの出火を知らせる通信などが飛び交い、パニック状態の中、わずか90秒という短い間に、民家のない安全な所への着陸を考えたという。機体が傾いたものの爆発させずに着陸。仲間も脱出させようとしたが、助け出せなかった2人のうち1人は、安全ベルトを切って脱出しようとナイフを握って焼死したという。軍警では、ヘリの防弾処理、乗組員の着衣、機内装備などの見直しがされている。
◎
上院疑惑の一つで、ペトロブラスとの癒着などが取り沙汰されていたジョゼ・サルネイ財団が、同件報道後の財政困難を理由に、活動停止と26日付けG1サイトなどが報じた。上院議長自身は金の流れとは無関係と言うが、野党議員らは、活動停止は当然の成り行きと冷ややかな目。5千点の芸術作品や5万点の歴史的な文書も持つ財団だが、今後の資産や議長の行方は?