ニッケイ新聞 2009年10月24日付け
18日付エスタード紙に、サンパウロ市内のファヴェーラは08年より5カ所減り1636カ所になったが、住民数は3・7%増えて130万人になったとの記事。増え広がるための土地が無い、強制撤去などでファヴェーラは減っても、住民は貧困生活から抜け出せないことの表れだ。また、同紙には、サンパウロ総合大学(USP)の学生数は20年で70・4%増えたのに、教授は3・4%減少とも。学部も増えたのだから、教授も増えて良い筈で、教育内容や質の低下が心配。しばらく前のテレビでの世界的なUSPの評価低下の報道は教授あたりの生徒数増加と無縁ではなさそうだ。
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USPリベイロン・プレット校医学部が60歳以上の23人を対象に07年と09年に行った調査によると、前後5分の準備・整理運動と40分の歩行により、高血圧の改善効果が確認された。運動から1時間後、24時間後、1週間後のデータの比較では、血圧の高い人ほど効果が高かったという。肥満の人が、減量したことで体脂肪やコレステロールが減り、生活の質と健康度は上昇という例もある。軽い高血圧なら日頃の運動だけで薬が不要となるなど、生活習慣の影響は大きい。
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2月に排水管の破損で池の水が干上がるという事件が起きたサンパウロ市アクリマソン公園では、亀などの動物や鳥も戻ってきた様子を21日付けエスタード紙が写真報道。そういえば、池の底の汚泥処理は年内実施との約束はどうなっている?
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サンパウロ市マルジナル・チエテでは23日、中央レーン2カ所、3・4キロの通行が解禁となった。橋周辺の交通規制を避けるため、マルジナル利用を避ける人もおり、効果の単純測定は困難だが・・・。