ニッケイ新聞 2009年10月15日付け
先日開催されたジャクチンガ植民地出身者の集いには、60人が参加。旧交を温める場を取材で訪れた。
出身者の中には、20代前半で他の地に移り住んだ人が多く、中には9歳の人も。それから50年以上も経っていながら、活況を呈している同集いに驚いた。
もちろん単なる同窓会ではなく、あらゆる所に知恵が絞られている。父が仲人をしていたという国井精世話人代表は、当時の結婚式の写真を持参。一枚の写真が三世代を繋ぐ場面も。
高齢化が進み、参加できる人は減ってきているが、子や孫の姿があるのは出身者同士の絆の強さがあってこそ。「あいつが来るなら僕もいく」、そんな場面も見られた。
派手さは決してないが、ジャクチンガに替わるような場所。何かを後世に残すお手本のような集いだった。末永く続くことを願う。 (仙)