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東西南北

ニッケイ新聞 2009年10月9日付け

 レアル高などの為替の動きや、国民所得の向上などを背景に、近年は国外旅行者や国外留学生も増えていたブラジル。ところが、国外に出る人が増えるにつれ、犯罪や事故に巻き込まれる可能性も高まる。6日朝、ボリビアのサンタクルース・デ・ラ・シエラで起きた、ブラジル人医学生殺害事件もその一例だ。同国滞在6年目で、ブラジル籍の学生への暴行事件は増加傾向にあるともいわれる中、5発の銃弾を浴びて即死した。やはり医学部在籍の妹の目前で起きた事件の直前、ブラジルに居る家族には、脅迫されているとの電話もあったという。
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 7日にサンパウロ州やミナス州を襲った雨は、サンパウロ州のサンジョゼ・ド・リオ・プレットだけで14台の車を押し流すといった被害をもたらした。わずか30分の雨で濁流に覆われた同市の大通りでは、バイクに乗ったまま身動きが取れなくなった女性を数人がかりで救出した様子などを録画した人がおり、テレビでも放映。アスファルトで覆われた大通りの急変振りは驚くばかりだった。昨年末の水害で、大きな被害を受けたサンタカタリーナ州のイリョッタでは、2日から住民と軍警らが連携しての防災準備に入ったともいうが、夏並みの集中豪雨が、農牧業や市民生活を脅かしている。
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 12日の子供の日を前に、体に障害を持つ子供たちへの支援組織AACDが、サンパウロ市のアブレウ・ソドレ病院で7日にオーケストラ・コンサートを開催し、子供達やその家族、病院関係者らが音に酔いしれての一時を過ごした。AACDは59年にわたる障害児支援活動を行っている団体。一方、コンサートを行ったリミアール・オーケストラは、サンパウロ州内の他の病院でも患者慰問などの演奏活動を行っている。