ニッケイ新聞 2009年10月9日付け
日本語を読む一世の減少に反比例するかのように、ブラジル内の日本語学習熱が高まっている。
赤道直下のアマパーでは唯一の日語教師横野玲子さんが92年から教壇に立つが、生徒が途切れたことはないとか。
ブラジル最北のロライマ州でも今年、日本人会が日語教室を開始した。
南大河州カシアス・ド・スール市では、現地日本人会が教室を運営、文化活動に100人以上が集まるという。
ペルナンブコ州内陸にある町リモエイラでも市長が大の親日家。公立学校でも日語教育を取り入れているようだ。
各地に共通する悩みは教師の不足。JICAボランティアに頼る地域も少なくない。
独立行政法人の見直しを打ち出す現政権の今後の対応が気になる。
五輪開催も決定、経済成長が期待されるブラジルへの投資と判断して欲しいところだが。(剛)