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加がレシフェに進出=エネと海運で事業拡張

ニッケイ新聞 2009年10月7日付け

 ブラジルでの事業拡張は大企業相手だけではないと考えるカナダ政府は5日、ペルナンブッコ州レシフェ市にビジネスの将来性を見出し、通商拠点を開設したと6日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
 加政府は、レシフェを足場に中南米とのパイプを広げる戦略のようだ。同事務所の初仕事は、米加の経済ミッションを11月に招待すること。同市を中心とする港湾整備や石油ガスの合弁事業計画が進行している。
 北東伯を選んだのは、同地域が活気に満ちているからだ。金融危機前のGDP(国内総生産)成長が、全伯で5から7%であったのに北東伯は14%であった。北東伯の大都市サルバドールは限界にあるが、レシフェは発展の余地が十分ある。
 同州には、石油とガス、海運、オフショアの仲介センターを目指すSuape計画がある。それに加政府が乗った。モデルは、ヒューストンやシンガポールとされる。