ニッケイ新聞 2009年10月7日付け
日本政府はアマゾン地域への和太鼓普及を目的とした草の根文化無償資金協力を決定し、9月29日、太鼓愛好会「鼓どん」が活動する汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)との間で契約署名式が行われた。資金協力は8万9千999米ドルを限度に行われ、大小22個の和太鼓を新規購入するとともに、同協会内の練習場に防音施設・太鼓保管庫が整備される。
草の根資金が供与された「汎アマゾニア日伯協会和太鼓教室整備計画」は、日本人アマゾン移住80周年を記念して実施されたもの。日本政府は既に、80周年を記念してアマゾニア病院受付拡充計画とトメアスー・ニッケイ学校拡充計画に対する協力を行っており、同計画が3番目となる。
供与契約署名式には、生田会長と名井良三ベレン総領事、「鼓どん」の金城タイキ代表らが出席。署名後、名井総領事は同席した金城代表に対し、今回の協力を機に同地で和太鼓が益々普及することに期待を表した。
生田会長は日本政府に謝意を表すと共に、金城代表に対し「和太鼓の演奏技術のみならず、日本の心を学んで欲しい」と述べた。