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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月7日付け

 日本政府からベレンの汎アマゾニア日伯協会に対して、和太鼓購入のための草の根資金が出された。北伯の関係者にとっては明るいニュースだ。
 今でも各団体にとって太鼓購入の出費は大きいだろう。太鼓だけでなく、ブラジルで日本の芸能を続けるには何かと出費がかさむ。
 以前日舞の関係者と話した折にも費用の事が話題に上った。特に衣装が高価で、若い世代の人たちが続けていけるだろうかと不安の声。
 一世らが始め、現在まで受け継がれてきた芸能。だが、世代が代われば価値観も変わる。熱意だけでは続かなくなる日も来るかもしれない。
 今ではサンパウロ市に限らず、国内各地のイベントで日本の芸能が市民権を得た。それはコロニアの財産であり、日本にとっても財産であるはず。
 世代交代の過渡期にある今、関係者の努力を助ける枠組みはできないものか。(ま)