ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
機密文書公開=地下活動は筒抜け=ゲリラの中にスパイがいた
ニッケイ新聞 2009年10月6日付け
ジルセウ前官房長官は4日、軍政時代の機密文書公開に寄せて、ゲリラ訓練のためキューバに向けて60年代に密出国したALN(全伯解放運動)メンバーの中に、軍部がスパイを忍ばせ監視していたことを暴露と5日付けジアリオ・ド・コメルシオ紙が報じた。
メンバーの殆どは帰国後、軍部に逮捕され暗殺されたという。前官房長官は、ダニエルのコード・ネームで帰国。一緒に帰国した同僚二人も、殺害されたようだ。
ゲリラ組織は、複数あった。知らない組織に潜伏する二重スパイについては、調べようがなかったという。全てコード・ネームで身許確認をするため、本名は全く分からないし、消息の確認もできなかった。
軍部のスパイによる監視に、CIA(米中央情報局)も関与したようだ。キューバを一歩出れば、米国の監視網があった。キューバ潜入は軍部には筒抜けで、帰国後は一網打尽に捕縛された。