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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2009年10月6日付け

 学芸、それは全ての人が享受する喜び――18日に第2回コンサートを行う比嘉美由貴さんを取材してそう感じた。
 生まれつき視覚に障害を持つ比嘉さんは、長年音楽指導に携わる小野寺七郎さんに師事し、歌・ピアノに才能を開花、ブラジルの歌手国家試験に合格した。小野寺さんもその美声を称賛する。
 3日に日本語センターで講演した江副隆秀・新宿日本語学校校長は、聾(ろう)学校で教授法を伝授した経験から、文法を目で見せ解説してあげることで全聾でも学習できる、と説明する。
 最近は、耳が聞こえなくてもIT業界で働けると日語を学ぶ外国人もいるそうだ。江副校長はまた、色盲に配慮したカラーバリアフリーの教材の必要性も話していた。
 コロニアでも、そういった障害への配慮が進み、自身の才能を発揮できる人が出てくればと思う。      (裕)