ニッケイ新聞 2009年10月3日付け
カシャッサと言えばカイピリーニャしか飲まないコラム子。産地として有名なミナス・ジェライス州へ小旅行に行って来た。
カシャッサを味わうにはストレートで飲むのが一番。ショット・グラスに注がれたのは、多くの蒸留所がある同州サリーナス産のカシャッサ。甘いとも言える濃厚な香りと、舌を軟らかく刺激する味は格別だ。
ベッチン市にある醸造所に併設する博物館では、新旧1500本が展示。昔のラベル名には女性の名前が多く、どんな気持ちで名付けていたか気になるところ。
街中にあるカシャッサリアでは試飲もでき、中にはブドウやリンゴにシナモンを一緒に漬け込んだものもあり、味の多様さに舌を巻いた。
割らずに飲むからこそ、ファゼンダ毎の味の違いが分かる。産地にこだわると、更に一酔いできそうだ。 (仙)